
2025年3月1日、阪神タイガースのファーム拠点となる日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎がオープンしました。
こちらの記事では、開業後の現地体験をもとに、場内の各座席からの見え方や、選手との接点ともいえる練習場の様子等も含めた、ゼロカーボンベースボールパーク全体の周辺情報を図解で詳しくご紹介していきます。
【当記事の内容】
・アクセス
・ゼロカーボンベースボールパークの概要
・日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎の場内概要
・各座席からの見え方
・その他
アクセス
阪神電車:「大物(だいもつ)」駅から徒歩5分程度の場所にあります。

ボールパークの新設に合わせて、アクセスが整備されました。
梅田寄りにある改札を出て、右手に向かいます。


この歩道橋は元々有りましたが、今回リフレッシュされています。

階段を下りた先の遊歩道も、整備されています。

この遊歩道を歩い行くと、自然と右手にボールパークが見えてくるので、横断歩道を渡り、敷地内に入ります。

鳴尾浜球場と比べると、アクセスは、断然よくなりましたよね。
ゼロカーボンベースボールパークの概要

ベースボールパークの入り口に、全体のマップがあります。
そもそも、「ゼロカーボンベースボールパーク」とは、SGLスタジアムや、阪神タイガースファームの練習グラウンド、隣接した一般向け球場の【総称】です。
まずは、その周辺(ボールパーク全体)を巡ってみましょう。
駐車場
球場目の前に有るには有りますし、料金表示もあるのですが、ご覧の通り、コーンが置かれていて、少なくとも阪神タイガースのファームの試合がある日は、諦めた方が良いかもしれません。

駐輪場は、入って右手にありました。

入場ゲート・グッズショップ

内野スタンドへの入場は、こちらのゲートのみからになりますが、初日は左端に2レーンしか開放されず、長蛇の列になりました。
入場ゲートの右手には、グッズショップがあります。


中は、かなり手狭で、写真を撮影するどころではなかったです。
ファームの施設ですが、陳列されているアイテムの大半は主力クラスのものでした。
初日の時点では、一部、新人選手(井原投手、今朝丸投手、木下投手、佐野選手)のユニフォームが置かれていました。
このグッズショップは、球場の外部にあります。
SGLスタジアム尼崎の場合、7回終了までは途中退場・再入場可能で、途中で買い出しに行くことは可能ですが、再入場の際には、再度列に並び直す必要があります。
小田南公園野球場
入場ゲートから入らず、左手に歩いていくと、隣接する野球場が見えてきます。


この日は、アマチュア野球の練習が行われていました。
外野自由席入り口
小田南公園野球場を左手にさらに進むと、外野自由席の入り口があります。

臨時自由席も事前販売になり、完売も有り得ます。こちらでは、既に購入された方が、好きな場所で観戦するため、並んでいらっしゃいます。
自由席といっても、芝生です。レジャーシートがあれば良いですね。
ちなみに、初日の10:00(開門は11:30)でこの程度ですので、思ったより少ない印象でした。
タイガース選手練習場
SGLスタジアムを右手にさらに進むと、フェンスで仕切られたグラウンドが見え、道が二手に分かれます。
こちらが、タイガースの選手の練習場です。

<下のマップの★のマークの場所から撮影しています>

一軍と同様、対外試合の場合は、先に自チームの打撃練習の後、対戦相手の打撃・守備練習がありますが、その時間を利用して、主に守備練習が行われるようです。
左側の通路に進むと、内野を想定したグラウンドが見えてきます。

丁度、宜野座キャンプのサブグラウンドのようなイメージです。
柵越しですが、沖縄キャンプの宜野座サブグラウンドよりさらに近いです。
先程の分岐点を右へ進んでも観られますが、ノック等は、こちらの方が近くて臨場感があります。
<下のマップの★のマークの場所から撮影しています>

そのままさらに歩くと、阪神電車なんば線の高架をくぐった先に、室内練習場(兼 選手寮「虎風荘」)が見えます。

まるで工場のような外観ですが、選手寮も含まれるため、このエリアは特別フェンスも高く中をうかがい知ることはできません。
一方、先程の分岐点を右手に進むと、阪神電車の高架下でダッシュをする選手の姿が観られました。
空きスペースを有効利用した考え方ですね。

<下のマップの★のマークの場所から撮影しています>

室内練習場や屋外練習場から出てきた選手は、歩道橋を渡り、球場入りします。

こちらが、選手と最も接近するポイントになるかと思います。
通常、各屋外球場では、クラブハウスと球場の間の高架橋は、クローズされていることが殆どで、こちらのように選手の顔が見える構造は少ないかと思います。
鳴尾浜のように、選手が普通に公道を歩いているようなことはありませんが、球団さんの粋なサービスとして設計された部分かと思っています。
SGLスタジアム尼崎場内概要
まずは、場内のルールです。
先程記載した途中退出以外は、基本、甲子園球場を踏襲した内容かと思いますが、確認の上、ルールに則って行動しましょう。

ゴミの分別にも是非協力しましょう。(プラカップとペットボトル・キャプ・ラベルは、別です。)

場内マップは、こちら。

コンコースは一層(2階)のみになっていて、そのまま、各入口からスタンドへ入ることができます。
売店もありますが、非常に混雑します。


初日は、平田監督の弁当のみの販売でしたが、今後は、一軍主力選手の弁当の取り扱いも始めるようです。


虎風荘カレーも、事前告知効果もあり、行列が長いです。

係員の誘導もあるかもしれませんが、⑤通路の横にも、カレーを扱う売店があります。


3塁側売店は、いわゆる「粉モン」が中心のようです。

SGLスタジアム尼崎場内概要
席種概要
内野スタンドは、このような席種配置となっており、1塁側に多く座席が配置されています。

拡大詳細図(PDF)は、こちらから。
チケット券面に表示された通路から入ります(①~⑧まで)
内野指定席・ネット裏指定席の座席番号は、バックスクリーンに向かって、右手(1塁側)より、1番から始まり、3塁側(最大391)まで通番になっています。
縦列(前後)方向は、1塁側が最大で18列、3塁が側が最大で15段、ネット裏が、最大8段となっています。
①~⑧の各入口を入ったところの通路より前は、「コクヨプレミアムシート」や「フィールドシート」になっています。
フィールドシートの列番号は、数字ではなくアルファベットで、最大「D」(つまり4段)となっています。
フィールドシートといっても、東京ドームのように防球ネットが無いわけではなく、「近距離で観られる席」と考えて良いでしょう。
内野のネットは、甲子園球場が近年変更したように、高めに設定されていて、ファウルボールが入ってきたとしても高めのフライボールになると思われます。
打球が場外に出ないように、スタンド上部にも高いネットが張り巡らされています。
このため、ファウルボールが上空を通過したと思って安心していると、ネットで戻されて、後方から落ちてくる場合が散見されますので、これは注意しましょう。
傾斜に注意

甲子園球場の場合、グラウンドに近い方は、比較的なだらかになっていて、後ろへ行くにつれ、徐々に勾配が強くなりますが、こちらはご覧の通り、比較的傾斜が急になっていますので、注意が必要です。
(その分、前の方の頭で観辛いということは、比較的少ないかと思います。)
座席の形状
内野指定席

大きな荷物は、できるだけ避けた方が良いでしょう。
ネット裏席
背もたれがあります。

コクヨプレミアムシート
背もたれがさらに高く、座面がフカフカになります。

各座席からの見え方
ここからは、各席番からの見え方の目安を、画像とともにご紹介します。
1塁側内野席
1列 8番付近からの見え方

18列 1番付近からの見え方

ちなみに、この付近(最もライト寄り)の端からはブルペンが見降ろせますが、残念ながら、昼間は暗くて、見辛いです。
ナイトゲームであれば、もう少し見やすくなるかもしれません。


本題に戻ります。
1列 68番付近からの見え方

18列 61番付近からの見え方

1列 128番付近からの見え方

16列 121番付近からの見え方

1列 188番付近からの見え方

16列 181番付近からの見え方

ネット裏指定席
1列 241番付近からの見え方

8列 221番付近からの見え方

8列 250番付近からの見え方

1列 281番付近からの見え方

3塁側内野席
1列 321番付近からの見え方

15列 311番付近からの見え方

1列 363番付近からの見え方

10列 391番付近からの見え方

各席種の料金は、こちらから。(購入は、甲チケのみ)
また、外野自由席(臨時)については、内野席完売試合もしくは完売見込み試合を対象に、ローチケにて販売となります。
その他
気象条件
屋根は、ちょうどコクヨプレミアムシートとネット裏席の上ぐらいにあります。
風の向き・強さにもよりますが、そのエリアの場合は、雨具の心配は少ないです。

方角は、甲子園と同じ設定かと思っていましたが、Googleマップを見る限り、(バックスクリーンが)やや南南西方向に振れていますが、まあ、概ね甲子園に近い感覚だと思います。
従い、夏場のデーゲーム、特に3塁側は、試合終了までかなりの直射日光になりますので、対策を忘れないようにして下さい。

ファームならではの楽しみ
鳴尾浜でお馴染みの、試合終了後の代表選手の挨拶は、継続するようです。

また、一軍未デビューの選手の登場曲が、バックスクリーンの映像とともに流れます。
これは、鳴尾浜には無かったことで、とても新鮮に感じられる筈です。

チームの将来を担う若手選手のプレーに期待しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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