こちらのサイトでは、SGLスタジアム尼崎のオープニングで特集記事を3月に、その後のファームの練習レポートを5月にリリースしましたが、おかげさまで沢山の方にお読み頂きました。
今回は、練習レポートの第2段として、25年6月7日の残留組の練習の模様をお届けしたいと思います。
ビギナーのための用語解説
【ファーム残留組】
ファームが対外試合で遠征に出る時に、SGLに居残って練習しているメンバーのことを指します。
野手は、比較的、遠征に出払っている場合が多いのですが、最近では、育成登録選手の出場枠の問題(平田監督がインタビューで指摘していたあの件ですね)で、野手の居残り組みも居ます。
一方で、投手は、遠征に帯同しない選手の他に、リハビリ組・調整組が多く居る傾向があります。
あまり表立っては報道されないことも多い選手の状況を見るには、絶好のタイミングといえます。
ファームの練習グラウンド
この日は、ファームの対外試合が、ソフトバンク戦のため、野手の殆どと、投手のうち登板が予定されている選手が遠征に出ていました。
まず、朝10:00頃から全体でSGLスタジアム内でアップをしたあと、投手組と野手組に分かれます。
打撃練習は、スタジアム内でしかできないため、必然的に野手組だけスタジアムに残り、投手組は隣の「タイガース練習場(通称:サブグラウンド)」に移動します。

ファームの投手組の様子
投手組は、さらに、通常メニュー組みと、リハビリ過程の選手を中心とした「別メニュー組」に分かれていきます。
10:30頃には投手組が続々と集まってきて、守備練習を始めました。
6/7 守備練習に参加した投手
工藤、今朝丸、門別、茨木、津田、川原、森木、早川、ベタンセス、マルチネス

こちらに居ない以下の選手は、遠征に帯同したと思われます。
6/7 不在の投手
ゲラ、西(勇)、椎葉、富田、木下、佐藤(蓮)、松原、伊藤(稜)、ビーズリー
(直近の試合で投げたり、遠征に帯同しているとみられます)
伊藤(将)、漆原(一軍合流)
一方、別メニュー組は、夫々の状況に応じて、独自のペースでの練習に入っていきます。
6/7 守備練習に参加しなかった投手
西(純)、下村、髙橋、畠、島本、茨木、鈴木、小川
(おそらく別メニュー組とみられます)
別メニュー組の現在地
一軍の選手が登録抹消になる場合、おおよその理由が、様々なネット記事で報道されますが、ファームの選手の場合、コンディションの情報がタイムリーに公になることは少ないです。
心配されているファンの方もいらっしゃるかと思います。
特に、ブルペンは隣接する室内練習場の中にあり、一般公開はされておらず、どの投手が実際に投球練習をしているのかは定かではないです。

筆者はプロの記者ではないので、あくまでサブグラウンド周辺の動きについてのみになりますが、観たままお伝えして行きたいと思います。
西(純)、下村、畠、茨木の各投手がダッシュを繰り返したあと、室内練習場へ入っていきました。
特に、西(純)選手が本数をこなしていたと思います。
隣の球場で、アマチュア野球をやってようで、そこの選手も通りがかったのですが、「プロってあんなに走るんや!?」と、少し驚いたように話していたのが印象的でした。
先日来、髙橋投手の状態が上がってきているとの情報や、小川投手がブルペンで80球程投げたという報道を目にしました。
この日は、投手陣がサブグラウンドに入ってきてすぐに、髙橋投手が室内練習場へ向かった後、約40分程後に出てきました。
(もしかしたら、ブルペンに入っていたのかもしれませんね。)
6/14追記
6/13のSGLスタジアムでの試合前練習で、術後初のシート打撃に登板したとの報道がありました。
平田監督の談話でも、「順調、順調。もう故障者のリストは抜けたね」とあります。
リハビリ組として、トレーナーの管轄であったものが、平田監督の管轄に移ったとみられ、今後、ファームの対外試合での短いイニングの登板から次第に実戦でのパフォーマンスを上げていくものとみられます。
いよいよですね!

出てきたあとは、下村投手とダッシュを行っていました。

沖縄キャンプの頃から含め、髙橋投手が下村投手と動いている姿をちょくちょく見かけます。
(同じTJ手術をした先輩として、支えになってあげているのかもしれません。)
一方、5月の記事でも少し書いた小川投手ですが、ブルペン入りの報道もあって楽しみにしていったのですが、別メニューではあるものの、5月よりは明らかに進歩していて、サブグラウンドの端から端までの大遠投をしていました。(5月の時はこの半分ぐらいだったと思います)
遠投のほかにも、スロープで、シャドーピッチングや、器具を使ったトレーニング等、より「投げる」部分に重点をおいた練習の比重が明らかに多くなってきています。


いよいよ来年は支配下登録&一軍復帰が観たいですね!
野手特守
投手陣がサブグラウンドを後にすると、12:20頃に馬場コーチと戸井選手が現れ、特守が始まりました。

特に、上の画像のように、選手と同じ目線で、しかもこのアングルからノックを観られるのは、タイガース関連では、ここか沖縄キャンプしかないのではないかと思います。
マンツーマンですが、それほど激しい内容ではなく、どちらかというと、基本を丁寧に練習している感じです。
沖縄キャンプの記事でも筒井コーチのノックについて書いたのですが、やはりプロのノッカー(コーチ)の技術は素晴らしく、ピンポイントで届きますし、球質も、自在にコントロールされます。
速い打球のノックは、この狭いグラウンドでは打てないのですが、不規則バウンドの捕球練習等、非常に興味深く観ました。
1バウンド目と2バウンド目が全く異なる跳ね方をします。
(同じノックでも、恐らくバットでボールの上を叩くか下を叩くかで回転が異なるのかな?と素人ながら観ていました)
あとは、ご覧のような短い距離でのスローイングからの捕球練習です。
これは、球際の練習なのでしょうか、正面、両サイド(シングルハンド)と練習が続いていきます。



このあと、セカンドにも移動し、特守は約40分間続きます。

ファンの動き
筆者がサブグラウンドに着いたのは朝8:45頃。
その時で、15~20名程度でしょうか。
小型の椅子に座られていたり、慣れた感じの方が多かったです。

以前にも紹介した、選手が通る通路ですが、その場所は、かなりファンが溜まりやすいからか、若干規制が強くなっていました。


従い、これより左側に、サイン待ちの列が伸びていきます。

この日は、お昼過ぎに工藤投手が現れ、列の最後までサインや写真撮影に応じていました。

キャンプもそうですが、お昼休憩に入る前が、比較的貰やすいと思います。
朝から並んだファンのかたは、結局4時間以上並んでいると思われますが、この日に限ると、お昼前に行っても十分貰えた感じです。
筆者は列に並ぶのが苦手なので、じっくり守備練習を観ています(笑)
こうした練習メニューは、日々変わりますので、新たな発見があるかもしれません。
これから行ってみたいというファンの方のご参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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