2023年に、阪神戦についての中継・配信について記事をリリースしましたが、その後状況も変わってきましたので、ここで一度、リニューアルをしたいと思います。
ブログ主は、元々、ビジター含め全試合を網羅できるように、DAZN+JSPORTSの契約をしていたのですが、2023年は、「スカパープロ野球セット」も加入し、使い勝手、利便性など、「価格以外」も含めて、1年間比較をしてみました。
2024年になり、DAZNが、「DAZN BASEBALL」という、明らかに「スカパー」対策の野球特化型サービスを開始することになり、主に価格面で変化が出ることになりました。
そこで、今一度、両者のメリット・デメリットの整理をしてみることにしました。
この記事でご紹介する野球中継サービス
この記事では、何れも「有料だが、全国で視聴できて、殆どの試合をカバーできるサービス」をご紹介していきます。
まず、
・テレビ放送(地上波、BS/CS)
・インターネット配信
大別されますが、夫々、全国カバー率が高いのは、「DAZN」と「スカパー」です。
では、まず、両者の概要についてみていきます。
DAZNの概要
「DAZN」は、インターネット配信特化型のサービスです。
基本的にスマートフォンやタブレット、パソコンで視聴しますので、自宅だけでなく外出先でも楽しめます。
インターネット接続機能があるテレビであれば、DAZNのアプリをダウンロードし、視聴できます。
インターネット接続機能がないテレビの場合は、
・スマートフォンとテレビをケーブルなどでつなぐ
・AppleTV、Amazon Fire TVなど、インターネットを受信できる機器とテレビをケーブルでつなぐ
の2つの方法で視聴できます。
詳細は、DAZNさんの公式サイトに記載されています。
文字だけでは、わかりにくく、また、少し長くなりますので、別記事で詳しくご紹介しますね。
DAZNの特長と注意点
注意点は、録画はできないということです。
一方、追いかけ再生は、試合中継中であれば、可能です。
【追いかけ再生とは?】
例えば、18:00開始の試合の場合で、仕事を19:00に終わった場合でも、試合開始(18:00)に遡って、視聴開始できるということです。
試合終了後は、アーカイブ(見逃し配信)になるわけですが、その開始時刻は、試合終了10~20分後からとなります。また、アーカイブは約1週間視聴可能です。
残念なことは、マツダスタジアムの試合と、日本シリーズは、権利の関係で配信がないです。
マツダスタジアムの試合は、スカパーの「JSports」で視聴可能ですが、これだけのために、スカパー基本料を払うか否か、年間12~13試合だと思いますが、これを諦めるか否かということになると思います。
一方で、プロ野球以外のスポーツ(サッカー等)放送は充実しています。
DAZN BASEBALLについて
まず、DAZN BASEBALLの公式発表のリンクを掲載します。
【要点】
◆価格:月々2,300円
◆対象試合:オープン戦、公式戦※、交流戦、クライマックスシリーズ
※広島東洋カープ主催試合及びその他一部試合を除く
◆キャンプ:阪神のキャンプについては、配信はありません。
◆アーカイブ(見逃し配信):有(約一週間)
「スカパープロ野球セット」の概要
「スカパープロ野球セット」は、BS・CSの放送波、及びインターネット配信のサービスです。
自宅のテレビ、及びスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスでも視聴可能です。
詳細は、こちらから↓
【要点】
◆価格:基本視聴料429円+4,054円=4483円/月
◆対象試合:オープン戦、公式戦、交流戦、クライマックスシリーズ、ファームの一部の試合
◆キャンプ:スカイAにて、放送あり(インターネット配信も有)
◆アーカイブ
・TV放送は、録画可能
・インターネット配信は、一部見逃し配信有
◆視聴可能チャンネル・・下記の一覧をご覧ください。
(野球以外の放送も視聴可能です)
【スポーツ系】視聴可能チャンネル
【総合系】視聴可能チャンネル
2024年の阪神戦の中継予定は、↓から!
テレビでの視聴について
地デジ対応テレビであれば、大抵、BS・CSのチューナーも入っています。
(念のために、入っているか確認してくださいね。)
受信のためには、チューナーの他にBS・CS用のアンテナが必要です。
マンションの場合は共聴アンテナが付いているか、ケーブルテレビで既に視聴可能な場合もありますので、管理会社に確認してみましょう。
テレビ放送ですから、ハードディスクやレコーダーでの録画も可能です。
インターネット配信について
スマートフォンやタブレットのアプリやパソコンでリアルタイムのインターネット配信の視聴も可能です。
追いかけ再生や見逃し配信について
ここからは、冒頭で触れた、「使い勝手」「利便性」についての内容です。
(金額面、番組数以外の選択ポイントとして見て頂ければと思います。)
DAZNの項目でも記載しましたが、ハードディスク録画の場合、例えば仕事を終えて19:00時に帰宅してから、録画中の試合を、開始に遡って視聴(追いかけ再生)することも可能です。
ただ、インターネット配信の場合に、遡って視聴(追いかけ再生)可能かは、番組やデバイスによります。詳細は↓のスカパーさんの記事から。
スカパーさんのページから引用すると、
・ iOS、AndroidOSで、追っかけ再生に未対応で、ライブしか再生できない機種が一部ある。
・ 一部OSにおいては、追っかけ再生中でもライブ配信終了時に視聴が停止する場合がある。
・ 追っかけ再生を提供していない番組もある。
・ ブラウザ視聴の場合、追っかけ再生時に10秒送りが動作しない。アプリでご利用の場合は動作する。
完全に対応しているわけではない点は、注意が必要ですね。
見逃し配信について
インターネット配信の場合、一部の番組には「見逃し配信」にも対応しています。
スマートフォン等でみる実際の画面は、このようなイメージです。
このように、見逃し配信がある番組のみ、右の欄に表示されます。
先ほど、「一部の番組」と表現しましたが、見逃し配信を行っているのは、概ね、JSports系と、スポーツライブ+だと思うのですが、これも対戦カード(主催球団)によって微妙に異なり、見逃し配信を行っていない場合もありますので、ご注意下さい。
テレビ/インターネット配信共通の特長
「スカパープロ野球セット」は、プロ野球が放送される放送局は、プロ野球の試合以外の番組も視聴可能です。
例えば、フジテレビワンの「プロ野球ニュース」も視聴できますので、他球団も含めた一日のまとめに観るのも良いでしょう。
アプリは試合中継と「プロ野球ニュース」、「キャンプリポート」が基本です
一方で、スカパーの中の放送局(CS)の1つの「スカイA」は、ABC系列の制作のため、タイガース寄りの放送が充実しています。
ホーム全試合を放送するわけではないですが、特筆すべきは、毎年2月に放送がある「猛虎キャンプリポート」です。
これは、沖縄宜野座のキャンプの映像を、朝から夕方まで放送しています。
ブルペンやバッティング練習の様子、紅白戦、練習試合、選手のインタビュー等の話題が満載です。
これを毎日全て観るのは、かなりの時間が必要ですが、もし、スカパーに入会される場合は、チェックしてみて下さい。
「スカパー+ネットスティック」について
こちらは、先端にHDMI端子が付いていて、テレビに直接差して使用するツールです。(配信はWiFiで受信)
商品としての発売ではなく、スカパー加入を前提に、モニターを募集でしたので、申し込んだら当選しましたので、詳細は、別記事でご紹介します。
DAZN(DAZN BASEBALL)とスカパー(プロ野球セット)の比較
ここまでのところを、比較表にまとめてみました。
DAZN BASEBALL | スカパープロ野球セット | |
料金(月額) | 2,300円 | 4,483円(基本料込) |
公式戦 | 〇(広島主催除く) | 〇 |
クライマックスシリーズ | 〇 | 〇 |
日本シリーズ※1 | × | △(一部) |
TV放送※2 | × | 〇 |
インターネット配信 | 〇 | 〇 |
TV放送録画 | × | 〇 |
アーカイブ(見逃し配信) | 〇(一週間) | △(一部) |
阪神キャンプ中継 | × | 〇 |
プロ野球ニュース | × | 〇 |
ファーム中継 | × | △(一部) |
※1 2023年の日本シリーズの中継については、↓の記事も、あわせてご覧くださいね。
※2 DAZNやインターネット配信をテレビで視聴する方法は、↓の記事もあわせてご覧くださいね。
さて、どちらを選ぶ?
DAZNが向いている方
「試合を観ること」のみにスポットを当て、価格比較(一試合当たり単価)で検討するのであれば、「DAZN」になります。
マツダスタジアムでのビジターの試合は、各球団年間13試合前後であり、そこを割り切れるかということです。
阪神タイガースの場合、サンテレビが、マツダスタジアムの中継をする場合も増えています。
サンテレビが映るエリアの方は、それで補完することも可能でしょう。
スカパーが向いている方
広島主催試合(2024年の場合)も含めて、「全試合観る」ことにこだわる、また、「録画して残したい」、「ファームの試合を観たい」場合は、「スカパー」になると思います。
勿論、スカパーの方は、金額が高いだけあって、比較表に記載したように、キャンプ中継やプロ野球ニュースといった付加価値があると考えて頂ければと思います。
スカパーは、TV放送視聴の延長線でインターネット配信があると考えた方が良いでしょう。
自宅での視聴が基本になると思いますので、ご家庭がスカパーに加入している場合は、それに乗るのが早道かもしれません。
根本的に、
DAZN=インターネット配信
スカパー=TV放送+インターネット配信
となります。
あとは、先ほど触れた「使い勝手」「利便性」を含め、選んで頂ければ良いかと思います。
ただ、「スカパーネットスティック」の登場で、スカパーも配信にも注力することが明確となり、今後の運用と、視聴者ニーズの動向によっては、状況が変わっていくかもしれません。
加入状況アンケート
ちなみに、この記事を書く前に、有料サービスの加入状況のアンケートをSNSで取ってみました。
(一応、不特定多数ですが、2024年の2月中旬時点での、全国の阪神タイガースファン中心の投票になっていると思います)
DAZN :24%
スカパー :29%
虎テレ :35%
有料未加入:12%
予想以上に、「虎テレ」が頑張っている印象です。
(「虎テレ」については、後ほど少しだけ触れます)
一軍の中継のみに着目すると、関西エリアで無料のサンテレビを視聴可能なエリアのファンの方は、わざわざ入る必要性も低いと思われるため、もしかすると、モバイルで視聴されているケースが多いのではないかと思います。
また、「虎テレ」はホームゲームのみのため、ビジターゲームの視聴をあまり重視されないケースも多いような気がしています。
DAZNとスカパーは、この時点ではほぼ互角のようです。
虎テレ
「虎テレ」は、その名の通り、阪神タイガース特化型のインターネット配信サービスです。
こちらは阪神タイガース公式戦の主催全試合や、ウエスタンリーグの試合を配信しています。
「主催試合」のみのため、ビジターゲームの配信はありません。
視聴方法(環境)は、スマートフォンやタブレット、パソコンとなります。
テレビで観る場合は、スマートフォンやタブレットとテレビをケーブルでつなぐ必要があります。
虎テレの特長としては、ファームの試合の配信や、特典映像等の配信があることと、試合についても、特定の選手や特定のイニングから見たいシーンを検索できる、といった機能もあります。
月額料金も安く(月額660円)設定されていますので、是非チェックしてみましょう。
ちなみに、私は、どうしても観たい特典放送があるときに、単月で契約しています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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