神宮球場のダイナミックプライシングにつては、当サイトでも度々取り上げてきました。
2025年シーズンは、さらに価格上昇カーブの立ち上がりが早くなり、特に阪神・読売戦のビジター側が異様な高値となる一方、一塁側は売れ残りが目立つといった現象が起こっています。
筆者も、従来、阪神戦の大半の試合を現地観戦していたのですが、さすがに疑問に感じ、自己防衛を考えざるをえない段階になってきました。
具体的には、上記の状況を逆手に取って、本来はヤクルトファンの方が座る一塁側席(両球団の応援が可能な席種)での観戦を試験的に始めました。
この記事では、6/27(金)と6/29(日)の試合を例に、現状の価格トレンド、一塁側座席の状況についてレポートしていきます。
価格推移(ダイナミックプライシング)
まずは、当該日程の内野席チケット価格の動きについてビジター(3塁)側、ホーム(1塁)側の対比でみていきます。

6/27(金)試合分 価格推移
席種 | 初期 価格 | 5/16 | 5/17 | 5/18 | 6/27 |
①SS指定席ネット裏 | 6,600 | 9,400 | 10,300 | 11,300 | 14,500 |
①SS指定席1塁側 | 6,600 | 6,600 | 6,600 | 7,200 | 14,500 |
①SS指定席3塁側 | 6,600 | 8,900 | 9,700 | 10,600 | 14,500 |
②S指定席1塁側 | 5,800 | 5,800 | 5,800 | 6,300 | 12,800 |
②S指定席3塁側 | 5,800 | 6,000 | 6,000 | 6,600 | 12,400 |
③S2指定席1塁側 | 5,100 | 5,200 | 5,200 | 5,700 | 7,400 |
③S2指定席3塁側 | 5,100 | 5,800 | 5,800 | 6,300 | 9,000 |
④パノラマルーフA | 5,300 | 7,500 | 8,200 | 9,000 | 11,700 |
⑤パノラマルーフB | 4,400 | 5,800 | 6,300 | 6,900 | 9,700 |
⑥A応燕指定席 | 5,700 | 6,000 | 6,000 | 6,600 | 12,500 |
⑦A指定席(3塁側) | 5,700 | 7,500 | 8,200 | 9,000 | 12,500 |
⑧A2応燕指定席 | 4,500 | 4,500 | 4,500 | 4,700 | 9,900 |
⑨A2指定席(3塁側) | 4,500 | 5,300 | 5,800 | 6,300 | 9,900 |
⑩B応燕指定席 | 4,700 | 4,700 | 4,700 | 4,800 | 9,900 |
⑪B指定席(3塁側) | 4,700 | 6,200 | 6,800 | 7,400 | 10,300 |
⑫B2応燕指定席 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 8,800 |
⑬B2指定席(3塁側) | 4,000 | 4,900 | 5,300 | 5,800 | 7,500 |
内野で人気なのは、⑦,⑨,⑪といった3塁側の各席で、上昇率も高く、完売も早いです。
こちらの座席の前のグラウンドは、ブルペンや、試合終了後の選手の通り道となるという、神宮球場特有の要素があり、それを目当てに購入されるファン層も、一定数いらっしゃると推定されます。
一方、穴場は、1塁側のSS席です。
こちらは、グラウンドに近いにもかかわらず、上記の3種の座席よりもむしろ安値で、完売が遅いです。
同じSS席の3塁側と比べると、価格の違いが一目瞭然です。
6/29(日)試合分 価格推移
席種 | 初期 価格 | 5/16 | 5/17 | 5/18 | 6/27 |
①SS指定席ネット裏 | 7,200 | 14,700 | 17,600 | 18,000 | 18,000 |
①SS指定席1塁側 | 7,200 | 10,800 | 11,200 | 13,400 | 18,000 |
②SS指定席3塁側 | 7,200 | 13,900 | 14,100 | 16,900 | 18,000 |
②S指定席1塁側 | 6,400 | 9,100 | 9,500 | 11,400 | 16,000 |
②S指定席3塁側 | 6,400 | 10,300 | 10,900 | 13,000 | 16,000 |
③S2指定席1塁側 | 5,800 | 8,200 | 8,700 | 10,400 | 14,500 |
③S2指定席3塁側 | 5,800 | 9,600 | 10,000 | 12,000 | 14,500 |
④パノラマルーフA | 6,100 | 12,400 | 14,800 | 15,300 | 15,300 |
⑤パノラマルーフB | 5,100 | 10,400 | 11,700 | 12,800 | 12,800 |
⑥A応燕指定席 | 6,300 | 9,900 | 10,000 | 10,900 | 15,800 |
⑦A指定席(3塁側) | 6,300 | 11,300 | 11,600 | 13,900 | 15,800 |
⑧A2応燕指定席 | 5,100 | 8,100 | 8,100 | 8,900 | 12,800 |
⑨A2指定席(3塁側) | 5,100 | 9,100 | 9,400 | 11,200 | 12,800 |
⑩B応燕指定席 | 5,200 | 7,700 | 7,800 | 8,400 | 12,800 |
⑪B指定席(3塁側) | 5,200 | 10,500 | 11,600 | 13,000 | 13,000 |
⑫B2応燕指定席 | 4,600 | 6,100 | 6,400 | 7,100 | 11,500 |
⑬B2指定席(3塁側) | 4,600 | 8,200 | 8,400 | 10,000 | 11,500 |
日曜のこちらの試合は、「プレミアム」というカテゴリーに属していて、元々の価格設定が高めなのですが、発売開始後の上昇率が非常に高く、特に3塁側は、ほぼ10000円超えという、転売サイトで販売されているような価格になっています。
従い、人気のビジター側は埋まりますが、ホーム側は、試合前日でも、残念ながら全面的に空席が目立ちます。



ビジターファンでも応援できる1塁側座席
上記でご紹介した席種の中で、⑥,⑧,⑩,⑫は、ホーム応援の専用席で、ビジターの応援は不可です。
一方で、同じ一塁側でも、①,②,③といったホーム寄りの座席は、ビジターの応援も可能です。

個人的にも、そのエリアにどの程度ビジターファンが居るのか、関心が有ったため、今回初めてこのエリアのチケットを購入し、観戦してみました。
体感的には、約半分程度は、ビジターファンで埋まっているようです。
ビジターチームの得点シーンで顕著になります。
こちらのエリアは、三塁側のベンチも見えるため、双眼鏡を持参して楽しむ女性ファンも見受けられました。

その意味では、平日の1塁側SS席(S/S2席)あたりは、ビジターファンでも十分楽しめますし、狙い目なのではないかと思いました。
今後のチケット購入の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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